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北海道林業労働力育成協議会の開催
2023.04.03
〇北海道森林整備担い手支援センターでは、3年ぶりに「北海道林業労働力育成協議会」を通常開催しました。協議会での主な発言は次のとおりです。なお、文責は弊センターにあります。令和4年度北海道林業労働力育成協議会 発言要旨(抜粋)
■ 令和5年3月7日(火)
■ 林業会館3階 大会議室
※ 文責:北海道森林整備担い手支援センター
〇報告事項
1 最近の雇用情勢
・求人は多いが求職者は少ない。また、農林水は求職者が前年比減少傾向
・通年雇用は増えており、雇用条件は改善している。
2 林業担い手対策事業等
・林業労働力実態調査では、労働者数は概ね横ばいで推移
・来年度は、ICT・路網の研修を充実するほか、国の基本方針変更を踏まえ、道基本計画を改定する予定。
・求人求職のアンバランス改善のため、異業種チャレンジ奨励金で支援
〇協議事項(委員からの発言等)
A ・高齢化・人手不足で、立木調査・造林の量を増やせないので、伐採量も増やせない。
・ドローン・コンテナ苗等の活用で作業を軽減させるほか、機械地拵を進める
・立木調査も作業を軽減させるためICT等を活用するので、こうした研修は今後必要。
B ・昨年はウッドショックもあり工場は忙しくなった。
「働き方改革をしても人が来ない」「外国人労働者も円安で来てくれない」という厳しい声
・工場では電気代の高騰が大きな課題
C ・林業労働力が横ばいに推移しているのは、努力してきた結果と評価
・山に行かなければ生活の糧が得られなので、休みたくても休めない状況
D ・2年前から作業員も月給制に、福利厚生でも第1第4土曜日を休日として4週6休にしている
就業者には市が家賃補助(森林環境贈与税活用)するなど、働きやすい環境づくりを進めている
・普通高校で就業説明しても、生徒が興味を持たない。先生も実態が分かっていない。
・農業の森崎さん(俳優)のように、林業でも木育を中心にPRできるプログラムが欲しい
E ・8年前に通年雇用を試み、若い人が増えた。大きな財産。
・若い人が林業に就業してもらうには、地域性もあり総論では解決が難しい。
・造林作業の軽減や機械の稼働率を考え、機械刈りと手刈りの箇所を、事業体単位で棲み分け
・人材を育成しないと人手不足は解消しないという事は実感。
・年齢の高い世代の新規雇用は、安全面等、指導する立場の者から見ると難しい。
F ・全量を請負で発注。地元業者のほか、縁故の札幌の会社に委託。殆どの機械をリース対応。
札幌圏は、人は集まるが仕事があまりないので、こうしたことが成り立つ。
・毎年100ha程度の造林は何とか実施しているが、皆伐後、造林が進まないことが心配。
G ・素材生産の人員は充足しているが造林の方は不足
・インターンシップの実施やWebへの会社掲載により人が集まるようになった。
・Webを見て来た人の話では、「職場の空気感」・「働いている人の雰囲気」が分かる写真・記事が重要
・アルバイト情報社の「くらしごと」への掲載でも、問合せは増えた。
・素材生産は、ハーベスタ作業など伐倒の風景が「華がある」というか「映える」
映画「Wood Job!」の様に、造林作業が「映える」空気感・雰囲気を発信出来たらいい。
H ・北海道森林管理局では、漫画イラスト、動画、漫画の本をホームページの「北の森漫画」で公開。
林業の仕事とかを見やすく掲載。無料で利用できるので活用を。
I・林退共制度では、退職金は270日以上でないと支給されないし、月給制に移行した場合は速やかに
中退共に移るが、自己都合で退職して月給制の会社にいった場合は、法規上大臣の許可がないと合算
できないなど、経営者の方がせっかく掛けていても無駄になるケースもある